世間一般的に「血液型」と呼んでいるものです(例:A型のRhプラスなど)。
手術時や輸血が必要な患者さんには、ご本人またはご家族の方が「○○型です。」と、自己申告されたときでも各医療機関では再確認の意味合いも含め、必ず前もって血液型を調べます。
こうして輸血の際には、一部の特殊な場合を除き必ずABOが一致している血液型のものを使用します。
さらに、患者さんがRhマイナスと判定された際には、これも一部の例外を除きRhマイナスのものを使用します(但し、Rhプラスの患者さんにRhマイナスの血液を輸血することは、このこと自体が原因となって発生する問題が一切無いため、行われることがあります)。
もし、この時に特殊な血液型(亜型など)であることが疑われた場合には、もっとも輸血に適した血液型の血液製剤を使用するために、さらに詳しく精査を行います。
ヒトにはABOとRhの+・−以外でも数多くの血液型が存在しています。それらの血液型には「不規則性抗体」が関係しています。
この「不規則性抗体」は、輸血時に問題となることもあるので、患者さんの「不規則性抗体」の有無を確認することが重要となります。
そのため、輸血を必要とする患者さんは「不規則性抗体」をもっているかどうかを確認する検査(スクリーニング検査といいます)を行います。
この検査で『陽性(不規則性抗体が存在している)』と判定された方は、その不規則性抗体がどのようなものであるかを確定する検査(同定検査といいます)を行います。
こうした検査を行うことで、患者さんにより適した血液を輸血することができます。
実際に輸血を行う前に、患者さんの血液と血液製剤とを「交差」させて反応するかを確認し、「適合」するかどうかを判定する検査です。
原則として、必ずこの検査に合格した血液製剤(適合であると判定された血液製剤)のみを、輸血に用います。
交差試験が適合となるためには、
(1)血液型が同型である。
(2)患者さんの血液中に血液製剤と反応して、血球を壊してしまうような抗体がない。
という条件がそろったときに、初めて合格します。
