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RI検査

RI検査とは?

RIとはラジオアイソトープ(RI:Radio Isotope)の略で、放射性同位元素のことをいい、放射性同位元素とは放射性崩壊(原⼦核から放射線を出して安定な元素に変化)する元素のことをいいます。このRIを⽤いた検査をRI検査といい、核医学検査とも⾔われています。
約40年の歴史を持つこの検査は、放射性医薬品というRIが含まれる薬を投与することで体内から放出される放射線を検出し、その情報からコンピューターを使って様々な画像を作り、診断に⽤いるものです。

放射線医薬品の特徴は?

医薬品としての特徴として、
  • 正常組織または、腫瘍や炎症などの病巣に特異的に集積すること
  • 薬理作用がない
  • 副作用が極めて少ない

といった特徴があげられ、放射線医薬品は人体への害が非常に少ない検査薬です。

また、投与した薬から放出される放射線を利⽤する検査なので被ばくが気になりますが、放出される放射線の時間が非常に短いRIを使⽤します。このため、検査1回あたりの被ばく量は0.2〜8ミリシーベルトで他のエックス線検査と⼤きな違いはありません。わが国全体で年間180万件以上実施されていますが、この検査での放射線障害の事例は報告されていません。

どのような検査をしているのか?

主な検査としては下記のようなものを行っています。
骨シンチグラフィー
目的 全身の骨をみる検査です。
検査方法 骨に集まる性質の放射線医薬品を注射して、3時間ほどしてから検査を行います。
検査は仰向きになって30分程で終わります。
その他 食事・薬の制限はありません
ガリウムシンチグラフィー
目的 炎症や腫瘍などをみる検査です。
検査方法 炎症や腫瘍に集まる性質の放射性医薬品を注射して、2~3日後に検査を行います。 検査は仰向きになって40分程で終わります。
その他 注射する薬は尿や便とともに排泄されるため、診たいところと便が重なって見えなくならないように検査前日に下剤を飲んでいただき、検査当日は食事制限することもあります。
心筋シンチグラフィー
目的 心臓を動かす筋肉の血流をみる検査です。
検査方法 当院では負荷心筋シンチが主に行われています。運動をしたり、薬物を使用して心筋に負荷をかけた状態で放射性医薬品を注射します。そのあと検査を行います。 検査時間は使用する薬にもよりますが、午前1回で終わる検査と午前と午後の2回行う検査があります。
その他 検査当日は禁食・禁薬となります。
脳血流シンチグラフィー
目的 脳の血流を見る検査です。
検査方法 脳実質にも集まる性質の放射性医薬品を注射します。時間をおいて薬が頭に集まってから検査を行います。 全体で1時間ほどかかります。
その他 食事・薬の制限はありません。
検査画像
骨シンチグラフィー画像イメージ
骨シンチグラフィー画像
骨シンチグラフィー画像イメージ
ガリウムシンチグラフィー画像
骨シンチグラフィー画像イメージ
心筋シンチグラフィー画像(QGS)
骨シンチグラフィー画像イメージ
脳血流シンチグラフィー画像(E-ZIS)

自然放射線についてのこばなし~日常生活と放射線の関係~

普段の⽇常⽣活で気づくことはありませんが、地球が⽣まれた太古の昔から⾃然界には放射線がありました。地球の⼤地から放たれる放射線や宇宙から⾶来する放射線などがそうです。そして地球上のすべての⽣物はこれらの放射線を受けているのです。また、空気中や、すべての⾷べ物にも放射線は含まれているので、無意識に放射線を受けていることになります。これらを合算して⼀⼈当たりの被ばくは1年間に2.4ミリシーベルトほどあります。
⼈間の五感に感じられるものの量や程度は、実感で理解できますが、放射線は五感で感じ取れないので不安の原因になることがあるかもしれませんね。